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ニュースになった毒 読了 [本]

たまにつぶやいているが有機化学のBlogで紹介されていたので買ってみた。


ニュースになった毒 (科学のとびら)

ニュースになった毒 (科学のとびら)

  • 作者: Anthony T. Tu
  • 出版社/メーカー: 東京化学同人
  • 発売日: 2012/03
  • メディア: 単行本



内容はあまり詳しくない人でも読めるが、化学式はふんだんに出てくる。麻薬、有機溶剤など危険物の類、そして放射性物質など、広く浅く解説されている。

値段もそこそこ、厚さもそこそこなので化学式に詰まらなければすぐに読み終わる内容。

毒の作用といってもいろいろあるなぁとなかなか面白かった。
例えば、麻薬は脳内物質の抑制を阻害することでハイの状態を抑制しなくなるとか、放射線の影響を一番受けやすいのが腸で、核爆弾で被曝すると今ある細胞が死滅した後、新しい細胞が再生してこないために一週間後に死ぬとか、人体にとっての毒性の多様性があり興味深い。

雑誌の連載をまとめた本らしく、軽い内容で、福島原発を含めた放射性物質について言及しているが、専門の有機化合物に比べると内容が浅く感じる。あまり事件の内容ではなく、放射能の害についてデータをもう少し引用して欲しかったと思う。

読み物としては可もなく不可もなくといったところ。
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