世界で勝負する仕事術 読了 [本]
世界で勝負する仕事術 最先端ITに挑むエンジニアの激走記 (幻冬舎新書)
- 作者: 竹内 健
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/01/28
- メディア: 新書
普通はこの手の啓蒙書みたいなのはあまり買わないんだが、著者の経歴や最近やっていることが気になって買ってみた。
タイトルとは裏腹に大半は著者の経歴で、なぜそうしたかのかという考え方に基づくものが多く、「こうしろ」ということはあまり書いていない。一方でこういうふうにしたほうが良いだろう的なことが多くいかにも日本人的である。
著者は東大博士課程卒の上に、東芝で研究職を続け、在職中に論文を書き、TOEICはほぼ満点、その上海外に渡ってMBA取得し、今は東大で研究職というスーパーマンなので、一般人が読んだところで参考になるのだろうかと思う。
一方で社会である程度知的なエンジニアとして働くのであれば、この本の内容は大抵の職業に当てはまるとは思うのでイメージが湧かない人は読んでみるといいとは思う。
また、著者が「こうしたほうがよい」というのは日本の会社が「こうしたほうがよい」ということが多いので、個人ではどうにもならない。経営者がこういう意識があり、直下の部下がそういう意識を汲み取る組織であることが重要であり、これを新卒のペーペーがやろうとしたら社内的にもモチベーション的にも3年以内にやめることになるのは確実だと思う。
ただ、これはこの本にかぎらずどの本でも言えると思う。組織は上司の能力以上には動かない。結局上司の方がどの程度先まで見通しているかに依存する上に、不景気な今はまず間違いなくこの本のように動ける人はいない。結局一度は破綻して痛い目に合わないと変わらないだろうと予想する。
下のやつはなぜか一緒にオススメされてたのでなんとなくリンクw
2012-06-17 17:47
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