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電王戦予選トーナメントの感想 [将棋]



やねうらおの秘密は本人が語ってくれたので、自身の根拠のない予想があたっているか検証

本人曰く、1分ぐらいで考えてドワンゴに送っちゃってから実装したらしい

・世界最速の指し手生成ルーチン搭載

 指し手生成祭りとかを2008年頃にやっていた気がする
 高速化の理由は元々ボナンザのビットボードをさらにアルゴリズムレベルで改善している点にある。
 この課程で見つけた不具合はボナンザにも取り入れられている。


 これはBlogにかかれていたものとほとんど同じようだ、まあ予想通り

・必勝!やね裏定跡

 これは謎。対コンピュータ用の定跡なんだろうか。
 確かに中盤などでぶっぱしやすい局面に誘導しやすいようにするっていうのはあるかもしれない。
 定跡というからには特定の局面をbookに大量に突っ込んでると予想


 当たらずとも遠からず。floodgateの8万局から上位ソフトが定跡を抜けて一方的に勝った場面を徹底的に避けるアンチブックらしい。

・究極進化!やね裏学習メソッド

 これはボナンザだと学習時間が異常に長いので改良しづらいという点を補っている
 ただ、ボナンザの評価関数のままだと、コンパイル時に最適化される高速化が聞いているので、弱くなる
 あとNDFはとにかく棋譜を集めて差分学習みたいなことをやってた気がするので
 ヘタするとNDFの劣化版みたいな感じもある


 どうも自作した結果ソースコードが複雑すぎて進化させるのが難しかった模様

・超軽量!やね裏評価関数

 というので、上記のデメリットを補っているのがこれになる
 習甦も評価する部分がGPSほど増やしていないのに、それでも勝てているようなので、たくさん読むほうが中盤では特に重要っぽい。


 軽量というのは、複雑にするのに失敗したからやむを得なかったようだ。

・総評

 評価関数を軽量にして精度が下がった分を定跡と逐次学習で補う感じだろうか
 調べてみると結構どれも似たようなことやってるので、最終的に速度に行き着くというのが2009~の展開だったので、単一マシンでの最高速を目指したソフトウェアがどれぐらいレートが高いのかは気になるところ


 というわけで、スイス式?では4位と大検討。どうもやね裏定跡を抜けた後急に弱くなる印象。やね裏定跡で稼いだリードを吐き出しつつギリギリ勝ちきる展開に藤井九段を彷彿とさせるものがある。

 あと一人じゃないのはなんでだろうか。


 これは結局不明だった

他のソフトについて

・Selene

 強豪ではあるのだが、時間の使い方が致命的で、終盤の10秒切れ負けになると切れてしまうという致命的な弱点があり中位。時間が伸びると本来の良さが生きると思う。多分序盤は弱い。

・ponanza

 これは予想が完全に外れた。というかBlunderの人が合流してバグとってもらいましたとかどういうことよ。

・習甦

 どうも短時間では強さが発揮できていない模様
 逆に弱くなったような印象があるが、周りが強いだけでもあろう。
 やはり決勝リーグに期待

・Bonanza

 やはりしばらくクラスタリングのほうにいっていたせいもあり、伸びしろが無かったように思う
 最近ソースコードをたまに見ているのだが、あまりにも絶妙な調整が入っていてここからさらに強くするのは可能なんだろうかと思ってしまう。
 三コマ関係にはやはり難がある面は否めないとは誰もが思いながらも、非常に高度なチューニングがされているために依然として高い壁として君臨し続けている。

・大合身くじらちゃんα
 クラスタリングしか売りがないのに出場しようとして運営から待ったがかかってそのまま未出場

・ツツカナ
 相変わらず不気味な強さがあった。
 選択的に深く読んでいるらしいのだが、詳細は相変わらず不明。

・Calamity(本当はなのは)
 まさかの決勝リーグ進出(失礼)
 序盤、中盤、終盤 隙だらけではあるが、長年の蓄積の成果だろう。
 評価関数に難があるのは確認できた。劣勢を優勢に判断している局面がある。

・Apery
 直前まで評価関数いじってたのでダメだろうと思ったがかなり検討していた
  futility pruningの窓サイズがちいさすぎて刈り込みすぎていたのが原因だったようだ。
 粗はあるが、比較的高精度なのは驚いた。

・クマ将棋
 穴熊のクマだと思っていたら、熊本だった。
 Blogで穴熊を目指すてきなことを買いてあった気がするが、K-shogiのほうだったんだろうか、ただの読み間違いか。
 一局目が穴熊で快勝だったが、その後穴熊は出なかった。

・Labirinthos
 2ヶ月で作って、しかも筋違い角にこだわりがあるというなぞソフト
 最後の最後に筋違い角がきれいに裁けて快勝だった。


ハード統一は思ったよりも面白かったが、やはりツツカナがプロに勝てるレベルであったのがさらにパワーアップしていた印象がある。それを超えるポナンザの強さ。ボナンザは若干厳しく、5ソフト中3ソフトはプロに勝てるかもしれないが、2ソフトは正直わからん感じ。しかも貸し出しまですることを考えると、今回はプロが買って当然みたいな展開だろう。

あと、今回はコンピュータ将棋を長岡五段が解説するというのがすごいよかった。
若いだけあって瞬発力があり、局面を見てはどういう意図なのかというのを理解して視聴者に解説を朝11時からずっとやっていた。いくら手が見えていてもベテランではきつかったんだろうと思う。
コンピュータ将棋にも理解があり、二日目、三日目の解説者にプレッシャーがかかったと思うw

明日は割りとじっくりした将棋が多いので、以下の本でも眺めながら見ることにする。


長岡研究ノート 振り飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)

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  • 作者: 長岡 裕也
  • 出版社/メーカー: マイナビ
  • 発売日: 2013/07/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



長岡研究ノート 相居飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)

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  • 作者: 長岡 裕也
  • 出版社/メーカー: マイナビ
  • 発売日: 2013/10/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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