シュタインズゲート クリアー後の感想 [Xbox360]
割りとSFものっぽかったので知り合いに借りて、一応全部のED見たので感想。
・主人公
あまりにも電波すぎて、正直開始5分ぐらいでやめるところだった。その電波の理由も後半わかるんだが・・・。大学生のオタク全盛期なら許せた・・・かもしれない。昔からこういうノリは嫌いではあるのだが・・・。あと感情の揺れ幅がすごくてどこのコミュ障だと思う時が度々・・・
・ヒロインが不思議ちゃんすぎる
正直開始5(ry
・2ch用語が多すぎる
基本的に2ch用語を作品で使うのは作家の負けだと思っているので、こういうのは好きではない。
・ダイバージェンス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BA%E6%95%A3
自分はこの用語、物理学のツールとしてのイメージが強いので、タイムトラベルにダイバージェンスという用語が出てくるのは未だに納得が行かない。いや、発散の定義からして、その後の展開、変化量であるということから納得しようと思えばできるのだろうが、バタフライエフェクトが発生するような複雑な系に、こういう単純なモデルを当てはめるのはどうなんだろうか。実際は11次元のダイバージェンスだったりするんだろうが、なんかもうちょっとひねりがほしかったかなぁと、小うるさいオタクの意見。
・SF考証が意外によい
タイムトラベル的なシナリオのものは結構あると思うが、海外SFドラマを見まくっていた自分にも納得できる表現が多かった。タイムリープはQuantum Leapを思い出させたし、重力場のところは、脳内でスターゲイトとかコンタクトの例のアレを脳内再生してたし、なんというか、自分なりのSF感とよく合っていたので、そこらへんはスムーズに理解できた。世界線という考え方も、TNGにおけるQに弄ばれたピカード艦長の名作「Tapestry」に通じるものがあってよかった。
・ストーリーに変化がない
なんというか、基本一本道なので時間跳躍モノなのに選ぶという選択肢がユーザーになかったのが最大の不満。俺ならそんなことしねーよという選択肢しかなく、SF考証が良かっただけにそれをベースとした分岐があって欲しかった。
・絵が適当
立ち絵とイベント絵のイメージが違いすぎると思うのは自分だけだろうか。
・世界に殺される表現が適当
自然死と他殺を同一視するのはやっぱり納得が行かない。そこはもうわざとじゃなくても突き飛ばしてしまうとか、そういうのでも良かったのではないか。もともとその段階で病気で死ぬのであれば、殺されなくても死ぬだろう。
・ヒロインED
この手のやつはメインヒロインぐらいしかまともな話にならないのは当たり前なのだが、にしてもなんというか納得行かない。基本的に主人公に覚悟が足りないのに、それを選んでしまい、gdgdやってそのまま終了みたいな流ればっかりだった気がする。
・映像関係
まずスタート直後のフォントがダサすぎる。またEDスタッフロールのところも解像度が足りない。本編は悪くないので、部分的に手抜きっぽく見える。こういうところが本当に惜しい。「全体的に雰囲気をつくる」という作業はまじめにやってほしい。
・音関係
箱は最初からDolbyDigitalを使えるのだが、それを生かしてアドベンチャーなのにちゃんとリアとフロントを使い分けていたのはよかった。ただ、このゲームは単なるアドベンチャーなので、サラウンドが効果的に感じるシーンは全然なかった。例えば前にいるキャラは本当に真ん前にいるのかとか、そういうのがわかりにくい「なんとなくサラウンド」だった。せっかくなのでタイムリープ、タイムトラベル時にそういう音が出ても良かったのではないか。
・ストーリー重視で3行表示はない
単に3行だとボタン押すのがだるいっていうのもある。ストーリー重視じゃねーよって言われたらそれまでだけど。
・総合評価
ノーウェイトスキップがあったので一度見た電波ストーリーはスキップすることで一応全部のEDは見たが、正直2番目にクリアーしたTrueエンドではないメインヒロインENDが自分としては一番良かった。その後のTrueシナリオまでやるとやりすぎって感じだし、他のEDはそこで終わらせるために無理やりストーリー作った感じだし。つい実績コンプ欲が出て全部やってしまったが・・・
というわけで、SF好きなら60点で、電波主人公やラノベのノリが受け入れられるなら+20点。いや、ほんと、SF設定は良かったので、主人公の電波だけが最大のネックだったと思う。
コメント 0