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電王戦トーナメント 5位決定戦 習甦vsApery [将棋]

電王戦については内容が濃すぎてBlogは書けなかったが
棋譜が全部公開されたので少しずつ見ていこうと思う

まずいきなり決勝トーナメントの5位決定戦 習甦vsAperyから

なんでかというと2chで「他のソフトは75手目▲6一龍が指せるか」というもの

denou-5th-final-shueso-apery-74te.gif

△7九馬でいかにも先手玉が詰みそうなところだが、▲3三馬が8八に効いているので▲8八銀とでもすると受けになっている。

なので、深く読めば6一龍で勝ちを読みきれるはずというもの
(そしてそれを発見した習甦のレベルが高い)

確かにGPSFish+Corei7で2分30秒ぐらい読むと出てくるが
棋譜見ると習甦は14秒で指してる。

直前にAperyが7分10秒使って考えてるが、
その間に6八馬が第一候補になっていたのだろう。
だが、その場合1秒で指してもいいはず。

13秒近く使うのが69手目でも出てるし、習甦は時間の使い方に何か工夫がありそう
(実現確率で読み足りないところを読むとか)

また、時間の使い方から察するに67手目54歩が好手だった模様

denou-5th-final-shueso-apery-66te.gif

これで上記のように馬の効きが玉まで届いて結果的に受けになった。
その後はいくらAperyが考えても習甦の読み筋に入っていると思われる。
GPSFishでもあとはほぼ一本道だった模様

で、問題はGPSFishでは▲5四歩は指せない。
40分読んでも▲3四馬で0点がベストであるとのご回答だった。
これは5四歩に比べると明らかに馬の効きが悪くなる。
攻め合いで勝てるぐらい優勢ならいいが自玉が危ない時には悪手に近いのではないか。

なので6一龍よりも5四歩こそが習甦の素晴らしさが出た一着ではなかろうか。

・Blunderの場合
Blunderでやってみたら5四歩があっさり出てきた。
5分ほどたったところで、5四歩がベストと判断した模様。
ただ、その後の読み筋が棋譜と一致していないので探索が少し悪いような気もする。
読み筋としては悪くないのに途中で読むのを諦めてしまう(枝狩りし過ぎ?)なのがBlunderの悪いところのような気がするが詳細はわからない。

・Bonanza
これはAperyと同じ▲7九銀が第1候補。KPPベースの同系ソフトだからだろうか。
この展開ならAperyが勝っていたと思う。


次はやねうら王とAperyの富岡流必敗局面の予定

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