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電王戦トーナメント予選 やねうら王vsApery [将棋]

Blogで書いていたやね裏定跡が見事にヒットしたらしいのだが、まったく理解できていなかったので調べてみた

角換わり定跡の一つ富岡流

http://shogijoseki.blog85.fc2.com/blog-entry-54.html

2九飛と引いた後に相手が飛車を取りに来た時に攻め合って勝つのが富岡流らしい。
イマイチどこからどこまでが富岡流なのかわからないのだが、2二歩あたりで先手優勢ではないかというのが、現在の定跡らしい。

denou-yosen-8th-yane-apery-63te.gif

というわけで、この手順に入ってしまうと負けなのだが、やね裏定跡の誘導にAperyが見事に引っかかった。
が、この定跡手順、Apery側の△7三桂からすべて1秒未満なので、むしろAperyが呼び込んでしまっているといえる。

やね裏定跡では更に進んで、△同金▲3三銀でAperyの定跡が切れた。
Aperyは1分考えて△7六歩とした。

▲3三銀のときの有力な変化は3手あるが、どれも先手優勢のようだ。

http://ameblo.jp/shogi-strategy/entry-10840932054.html

2-1.△3八飛
2-2.△4一玉
2-3.△同 桂


で、そのどれもが豊島将之の定跡研究に書かれている。発売は2011年1月。
確認のためにKindle版を買って即見てみた。

125Pの第5章 角換わり腰掛け銀 の解説で書いてあった。
4一玉と早逃げする場合が一番難しいようだ。

また、過去にはボンクラーズが24に参加していた時に、この弱点を憑かれて負けたようだ

http://blog.livedoor.jp/i2chmeijin/archives/822117.html

棋譜はこちら

http://www.shogidojo.com/kifu/bonkras/201111/24734661_1118_kalleng_3041_ox_bonkras_3254.kif

ボンクラーズは▲33銀のあとは、自力で△3九飛コースを選択。
確かに負けはしたのだが、考えて定跡を選べるというのはボンクラーズの強さを感じた。

また、bonanza定跡ファイル(book.bin)を使っているソフトには必ずこの弱点があるのではなかろうか。

ちなみにGPSFish 2013年8月バージョンでは角換わり定跡は序盤~中盤がちょっとあるだけでほとんどカットされているようで、同じ局面にはなかなかいかないようになっている模様。これはGPSの開発チームに将棋が強い人が入っていることが影響しているのだと思う。(当然この事件をしって対策したのかもしれないが)

また、GPSFishに読ませると△3八飛でも100~200点ぐらい後手優勢ぐらいの判定をするのでこの形自体の判定がうまくできていないようにも思える。

最初は△3八飛で難しいんじゃないの?なんて思ってたのでTwitterでもまだいけるのではないかなどと言っていたが、コンピュータ将棋では2年半前に通過していた話だった。

コンピュータ将棋が流行っている理由の一つは、自分はよくわからんがコンピュータは強いというのがあると思うのでこういうのを弱い人が探すのは難しい。
やね裏定跡はfloodgateの8万局を解析して作成したらしいので、将棋のことはよくわからんが、解析すればなんとかなるという方法を示したのは大きいのではなかろうか。

こういうのがあるので、プロとの対局で富岡流で瞬殺とかなったらつまらんよなっていう話はあるので、データ差し替えはOKという話にはしたんだろう。
が、コンピュータ将棋の場合、絶対にいい手か悪い手かは決まっていて手が変わるときは読む時間が違う場合だけなので一回はまりパターン見つかると抜け出すのはなかなか難しそうだ。


豊島将之の定跡研究

豊島将之の定跡研究

  • 出版社/メーカー: マイナビ
  • 発売日: 2011/01/25
  • メディア: Kindle版


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