SONY ハイビジョンLD/LDプレイヤー HIL-C2EX [オーディオ]
昔装甲騎兵ボトムズのLDが欲しくてLDプレイヤーも買った。
今と同じでソフト代で8万近くした。
秋葉が最安値だったので秋葉から持って帰ったが、LDはばかみたいに重いので、手に紐を食い込ませながら帰ってきた記憶がある。
その時持っていたプレイヤーはPioneerの一番下のグレードのやつだったが、B面再生するのに自分で裏返さなければいけなかった。1時間ぐらい見ると自分で裏返す、これが当時の下層LDプレイヤー事情だったと思う。
というか、プレイヤーといえばPioneerしか選択肢がなかった。LDプレイヤーを買う人というのは、当時でも今のBD以下の認知度で、今で言えばレコードよりはマシぐらいだろうか。そんな時代だったと思う。DATでCCさくら聞いて音を語るような人もいたような気がする。
それはともかく、上位グレードのプレイヤーだとB面再生機能がついていたのだが、「同じPioneerを買うのはちょっと・・・」と思っていたところ、当時やっていたパソコン通信の個人売買でSONY製のプレイヤーを売りに出すというのを発見した。価格は8万円。
LDプレイヤーといえばPioneerという考えがあったので、なにそれと思ってWebで調べた記憶がある。定価は29,8000円w
http://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/player/hil-c2ex.html
で、こういうキワモノに金を出してしまうのが自分の性分で買ってしまった。横浜駅で待ち合わせして、リアルトレードしたのを覚えている。相手は20台ぐらいの好青年だったと思う。自分も好青年だったはずだがw
上の写真は正直色が濃すぎて下品だと思うが、本物は落ち着いたゴールドで、左右にも高級感のある化粧板がついていて、見た目的に満足度が高い。
その後1ヶ月ぐらいして、急に再生できなくなった。何事かと思ったら、LDと一緒に押さえつけるプラスティック部品が一緒に出てきた。どうもプラスティックが破損して外れたようだ。
普通なら怒って返金しる!というところだが、一応こんなのがありましたという報告だけしておいた。相手からは、「こんなところがプラスティックなんて・・・」というような返事をもらった。
90年台半ばぐらいだと思うが、自分も含めて世の中はバブル崩壊後とはいえ、買ったものは高級品で手を抜いていないというMadeInJapan信仰があったと思う。なので、仮にも30万もするプレイヤーのコアな部品が金属でないことに軽く衝撃を受けた。ただ、LDみたいな重い部品を回すのにそんなところが金属だったらやってられんだろうというのも今ならわかるのだが、オーディオは根拠の無い思い込みも重要である。
で、まだメンテナンスできたので、SONYのサービスマンに頼んで修理してもらうことにした。サービスマンがきて、その場で分解してみたところ、やはりセンターの部品が壊れていた。「こんなところが壊れるんですか!」とサービスマン共々軽く衝撃をうけ、引き取っていった。プチプチに厳重にくるんで持っていった。定価30万もするしね。
帰ってきたらすごく好調で、結果今に至る。
本来であればDVDが全盛の時代にさっさと売るべきで、友人もそうしていたのだが、高級感のあるプレイヤーが惜しくてついそのまま持っていた。
なにしろハイビジョンLD対応というぐらいで、裏面にダイレクトコンポジット出力という、10Base-2?みたいな形状のねじ込み式の端子があり、当時のアナログハイビジョンもソフトがあれば再生できるというまさにバブルの申し子みたいなプレイヤーだった。問題は当時はハイビジョンもブラウン管だったし、ソフトが無いこと。
ただ、今はトレーの動きが不調で、B面再生、排出がうまくいかない。
今となっては自分もサービスマン以上の知識があるので、容赦なく分解してみたが、あとネジが妙に軽かった。
多分サービスマンが分解したからだろう。
中を見ると、グリースがほぼなくなっていて、滑りが悪く、モーターのパワーが負けているようだ。しかし部品が込み入っているため、ちょっとグリスいれたところで元には戻らないようだ。ゴムの劣化でパワーが伝達していない可能性もあるのだが・・・なにしろLD自体が重いので、機械的に不調になっても何らおかしくない。
Webでみるバネによるピックアップの動作不良とは違うようで、どうしたもんかと思う。
盛大にでかい基板、大きい半導体素子、その全てにSONYの印と、ある程度以上の年齢の人が抱くSONYの間違った力の入れ方が内部からも伺えて今でも満足度が高いシロモノではあるが、近いうちに手放す予定。
高級感のある外観。さすが定価30万。が、長年放置されたので天板に汚れがある。
天板をとったところ
背面に一箇所トルクネジがあるが、左右の化粧板をはずせば簡単に分解できる。これはサービスマンが復旧することを考えた作り方だと思う。下の方に白いパーツがあるが、パカっと開けるようになっている。ハイエンドゆえに使い捨ての思想は無い。
開いたところ
裏面にはパーツがびっしり。チップ抵抗、チップコンデンサは今どきのデジタル機器に比べると少ない。
SONYロゴの半導体。昔はこういうところもSONYの技術者がやっていた。今はOEM。そりゃリストラの嵐の金融屋になりますわ。
トレーを排出したところ。
モーターの動きを縦と横の動きに変えている。LDは重いのでこういう組み立てにしないといけないあたりに、ダメな規格であると思う。
工場の誰かの指紋だろう
A面再生中。糞重いLDが回転するとそれだけでうるさい。ピュアとは程遠い。
B面再生中。微妙にトレーの高さが代わり、ピックアップが上に来る。このときのバネが劣化して故障の原因になるようだ。
今と同じでソフト代で8万近くした。
秋葉が最安値だったので秋葉から持って帰ったが、LDはばかみたいに重いので、手に紐を食い込ませながら帰ってきた記憶がある。
その時持っていたプレイヤーはPioneerの一番下のグレードのやつだったが、B面再生するのに自分で裏返さなければいけなかった。1時間ぐらい見ると自分で裏返す、これが当時の下層LDプレイヤー事情だったと思う。
というか、プレイヤーといえばPioneerしか選択肢がなかった。LDプレイヤーを買う人というのは、当時でも今のBD以下の認知度で、今で言えばレコードよりはマシぐらいだろうか。そんな時代だったと思う。DATでCCさくら聞いて音を語るような人もいたような気がする。
それはともかく、上位グレードのプレイヤーだとB面再生機能がついていたのだが、「同じPioneerを買うのはちょっと・・・」と思っていたところ、当時やっていたパソコン通信の個人売買でSONY製のプレイヤーを売りに出すというのを発見した。価格は8万円。
LDプレイヤーといえばPioneerという考えがあったので、なにそれと思ってWebで調べた記憶がある。定価は29,8000円w
http://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/player/hil-c2ex.html
で、こういうキワモノに金を出してしまうのが自分の性分で買ってしまった。横浜駅で待ち合わせして、リアルトレードしたのを覚えている。相手は20台ぐらいの好青年だったと思う。自分も好青年だったはずだがw
上の写真は正直色が濃すぎて下品だと思うが、本物は落ち着いたゴールドで、左右にも高級感のある化粧板がついていて、見た目的に満足度が高い。
その後1ヶ月ぐらいして、急に再生できなくなった。何事かと思ったら、LDと一緒に押さえつけるプラスティック部品が一緒に出てきた。どうもプラスティックが破損して外れたようだ。
普通なら怒って返金しる!というところだが、一応こんなのがありましたという報告だけしておいた。相手からは、「こんなところがプラスティックなんて・・・」というような返事をもらった。
90年台半ばぐらいだと思うが、自分も含めて世の中はバブル崩壊後とはいえ、買ったものは高級品で手を抜いていないというMadeInJapan信仰があったと思う。なので、仮にも30万もするプレイヤーのコアな部品が金属でないことに軽く衝撃を受けた。ただ、LDみたいな重い部品を回すのにそんなところが金属だったらやってられんだろうというのも今ならわかるのだが、オーディオは根拠の無い思い込みも重要である。
で、まだメンテナンスできたので、SONYのサービスマンに頼んで修理してもらうことにした。サービスマンがきて、その場で分解してみたところ、やはりセンターの部品が壊れていた。「こんなところが壊れるんですか!」とサービスマン共々軽く衝撃をうけ、引き取っていった。プチプチに厳重にくるんで持っていった。定価30万もするしね。
帰ってきたらすごく好調で、結果今に至る。
本来であればDVDが全盛の時代にさっさと売るべきで、友人もそうしていたのだが、高級感のあるプレイヤーが惜しくてついそのまま持っていた。
なにしろハイビジョンLD対応というぐらいで、裏面にダイレクトコンポジット出力という、10Base-2?みたいな形状のねじ込み式の端子があり、当時のアナログハイビジョンもソフトがあれば再生できるというまさにバブルの申し子みたいなプレイヤーだった。問題は当時はハイビジョンもブラウン管だったし、ソフトが無いこと。
ただ、今はトレーの動きが不調で、B面再生、排出がうまくいかない。
今となっては自分もサービスマン以上の知識があるので、容赦なく分解してみたが、あとネジが妙に軽かった。
多分サービスマンが分解したからだろう。
中を見ると、グリースがほぼなくなっていて、滑りが悪く、モーターのパワーが負けているようだ。しかし部品が込み入っているため、ちょっとグリスいれたところで元には戻らないようだ。ゴムの劣化でパワーが伝達していない可能性もあるのだが・・・なにしろLD自体が重いので、機械的に不調になっても何らおかしくない。
Webでみるバネによるピックアップの動作不良とは違うようで、どうしたもんかと思う。
盛大にでかい基板、大きい半導体素子、その全てにSONYの印と、ある程度以上の年齢の人が抱くSONYの間違った力の入れ方が内部からも伺えて今でも満足度が高いシロモノではあるが、近いうちに手放す予定。
高級感のある外観。さすが定価30万。が、長年放置されたので天板に汚れがある。
天板をとったところ
背面に一箇所トルクネジがあるが、左右の化粧板をはずせば簡単に分解できる。これはサービスマンが復旧することを考えた作り方だと思う。下の方に白いパーツがあるが、パカっと開けるようになっている。ハイエンドゆえに使い捨ての思想は無い。
開いたところ
裏面にはパーツがびっしり。チップ抵抗、チップコンデンサは今どきのデジタル機器に比べると少ない。
SONYロゴの半導体。昔はこういうところもSONYの技術者がやっていた。今はOEM。そりゃリストラの嵐の金融屋になりますわ。
トレーを排出したところ。
モーターの動きを縦と横の動きに変えている。LDは重いのでこういう組み立てにしないといけないあたりに、ダメな規格であると思う。
工場の誰かの指紋だろう
A面再生中。糞重いLDが回転するとそれだけでうるさい。ピュアとは程遠い。
B面再生中。微妙にトレーの高さが代わり、ピックアップが上に来る。このときのバネが劣化して故障の原因になるようだ。
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