SSブログ

gpsfish 2.2化アップデートメモ [将棋]

最近のアップデートでは特に悪くなるところはなかったが、判断に迷う部分は多少あった


■どこまでやったか

・2.1までのコミット数  1820
・下記までのコミット数 2054
・2.2までのコミット数  2120

commit 9c7d72739cffe523f0ea8c84875160c17ae6ab82
Author: Marco Costalba 
Date:   Sat Nov 19 14:37:26 2011 +0100

    Fix regression with printing of debug info

    Output of debug info each second was disabled
    due to recent patches.

    No functional change.

    Signed-off-by: Marco Costalba 


■現状

Core i7 4770 4thread で2.1のオリジナルと3秒対戦

・-2500で投了する
・200手超えたら引き分け
・スタックサイズを16MB

結果

・2.1 46-6-48 2.2の途中

ぱっと見の変化が見受けられなかったコミットがいくつかあり、それによって通常の探索スピードが落ち、静止探索のスピードがあがった。単に配分の問題なので、力戦になれば勝てるし、定跡できまるような戦型なら負ける。gpsに入っている定跡Bookの出来がよいようにも思う。

■有望そうにみえたコミット

・history配列の削除
 is_drawでしか使っていないhistory配列を削除
 これによって、パフォーマンスが微増したように見えるが、棋力には影響なし

■未適用のもの
・update_gainsの削除
 チェスではあまり効果が無いと思われて削除された模様。
 通常の探索中と静止探索の二種類ある。
 Stockfishでは静止探索中のものが先に削除され、次に通常の探索中のものもまとめて削除された。
 確かにはずしてもぱっと見大丈夫なのだが、静止探索のものをはずすと、大逆転負けの割合が多くなる(気がする)
 読む手を比較的限定させる上に、将棋の静止探索では特に有用だと思われるのだが、駒が減っていくチェスだと効果があまりわかりにくいのかもしれない。
 結局、途中で形を変えて復活してたと思うので、これは削除せず残した

■先週までの未適用部分
・piece_on
 square -> piece -> 値 ではなく square -> 値にしないと遅い
 oslの場合、squareにいろいろ情報が入っているので、わざわざpieceを取り出して、そのpieceでsquareに問い合わせて値を計算するのはコストが高い模様。
 Bitboardベースのボナンザを仮に組み込んだとしたらそのままでいい気はする。

・LMRの開始を一段階遅らせる
 不思議と遅くなった。
 将棋の場合局面数が激増するためかもしれない。

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。