デジカメ一眼の使い方 [デジカメ]
この間知り合いに教えていたのだが、考え方の基本的なところを説明するのが難しい。
言葉で説明してもわかりにくいので、どうしたものかと思っていたが、わかりやすいのではないかという図を思いついたので書いてみた。
■基本
・ISO感度:画像が綺麗かどうか
1600汚い <-> 100綺麗
・シャッタースピード:手ブレしないかどうか
1/15 手ブレ <-> 1/150 手ブレしない
・F値:ボケるかどうか
F2.8 ボケる <-> F11 ボケない
右側の「綺麗に取る、手ブレをしない、ボケない」というのは、左側の「汚く取る、手ブレをする、ボケる」というのに比べて条件が厳しい。
※説明をしやすくするために「ボケは悪いものである」という前提で書いている。
■3つのパラメータと明るさ
上記の3つのパラメータに対して支配的な要素が明るさである。
写真を撮るということは、明るさを3つのパラメータで奪い合っているというイメージだと思ってもらいたい。
■例
オートで適当にとった時に
・ISO感度 1600
・シャッタースピード 1/30
・F値 F5.6
だったとする。
●現象:画質が悪い
対応:ISO感度を下げる(1600 -> 100 )
期待する効果:画質が良くなる
実際:シャッタースピードかF値が悪化する。
F値はレンズによって決まるので、結果としてシャッタースピードが遅くなる。
結果として、手ブレが発生する。
●現象:手ブレ
対応:シャッタスピードをあげる( 1/30 -> 1/60 )
期待する効果:手ブレしない
実際:ISOかF値が悪化する。
F値を絞ればISOを上げざるをえないので画質は悪くなるし、ISOを下げればF値は下げざるを得なくなりボケる。
●現象:ボケ
対応:F値をあげる(F5.6 -> F11 )
期待する効果:ボケが減る
実際:シャッタースピードかISOが悪化する。
ISOを固定していた場合、結果としてシャッタースピードが遅くなる。
結果として、手ブレが発生する。
このように、明るさという限界値があって、それを他の3つで奪い合う。
どれか一つのパラメータだけ上げればきれいな写真が取れるというのは、21世紀でもまだ実現されていない。
デジタル一眼はシャッターボタンを半押ししたり、AFボタンを押すとパラメータの計算だけしてくれるので、上記のイメージを念頭にパラメータをいじってみると感覚がわかると思う。
■カメラの設定以外で対応する
目的の写真を取るために、限界値を上げる方法としては
●明るくする
上の図でいうと、円を大きくする。結果としてISOをあげてもシャッタースピードが落ちない。
昼間=円が大きい、夜間=円が小さい
太陽光は偉大である。夜撮影するのはマゾである。
●三脚、セルフタイマーを使う
手ブレするのはやむをえないとして三脚を使う。
しかし、安い三脚では補助程度にしかならない。
さらにセルフタイマーを使うことでボタンを押すことによるブレを抑えることができる
とまあ、説明してみたが、わかってもらえるだろうか。
■世間では・・・
ちなみに、同じことを考えてる人がいないものかと、画像検索してみたのだが、まったくもって小難しい。
https://www.google.co.jp/search?q=iso+%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%89+%E7%B5%9E%E3%82%8A&espv=2&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=kafbU5DJKMPt8AX2ioDACA&ved=0CAYQ_AUoAQ&biw=1265&bih=1017
コップと蛇口の例えはカメラの原理を知らないとわかりやすいと思わないのだがどうだろうか。
■補足
コメントで「ISO固定で良い」という、まさにこのエントリを書いたような書き込みがあったので補足する。
前に書いたのに、さらに書いてみたのは知り合いが巷のBlogなどを読んで、「ISO上げれば良い」「F値上げれば良い」というような安直なアドバイスを信じこんで失敗していたからである。
最初にオートで設定されたパラメータは「今の環境ではこれが最適ですよ」とカメラが設定してくれた値。にも関わらずISO下げろだの、F値上げろだのというアドバイスは三脚を使ったり、ライトアップをしたりとその設定にするための努力を無視しているし、そんな苦労するなら「昼間撮れ」の一言で済むのである。
■F値
はじめの方にも書いたが、F値のボケについては一眼の味でもあるので、絞ったほうがよいというのは暴論もいいところであるが、全く知らない人の理解の助けになればと思い、あえて端折っている。
■コンデジ
昼間撮るんだったらコンデジでいいんじゃね? というのはまったくもってその通りである。
しかし、コンデジでも高級機でもない限り、納得行かなかった時に追い込みにくいが、諦められるというメリットも有る。なまじ一眼だと「設定すればなんとかなる」と思ってしまうので難しい問題である。
言葉で説明してもわかりにくいので、どうしたものかと思っていたが、わかりやすいのではないかという図を思いついたので書いてみた。
■基本
・ISO感度:画像が綺麗かどうか
1600汚い <-> 100綺麗
・シャッタースピード:手ブレしないかどうか
1/15 手ブレ <-> 1/150 手ブレしない
・F値:ボケるかどうか
F2.8 ボケる <-> F11 ボケない
右側の「綺麗に取る、手ブレをしない、ボケない」というのは、左側の「汚く取る、手ブレをする、ボケる」というのに比べて条件が厳しい。
※説明をしやすくするために「ボケは悪いものである」という前提で書いている。
■3つのパラメータと明るさ
上記の3つのパラメータに対して支配的な要素が明るさである。
写真を撮るということは、明るさを3つのパラメータで奪い合っているというイメージだと思ってもらいたい。
■例
オートで適当にとった時に
・ISO感度 1600
・シャッタースピード 1/30
・F値 F5.6
だったとする。
●現象:画質が悪い
対応:ISO感度を下げる(1600 -> 100 )
期待する効果:画質が良くなる
実際:シャッタースピードかF値が悪化する。
F値はレンズによって決まるので、結果としてシャッタースピードが遅くなる。
結果として、手ブレが発生する。
●現象:手ブレ
対応:シャッタスピードをあげる( 1/30 -> 1/60 )
期待する効果:手ブレしない
実際:ISOかF値が悪化する。
F値を絞ればISOを上げざるをえないので画質は悪くなるし、ISOを下げればF値は下げざるを得なくなりボケる。
●現象:ボケ
対応:F値をあげる(F5.6 -> F11 )
期待する効果:ボケが減る
実際:シャッタースピードかISOが悪化する。
ISOを固定していた場合、結果としてシャッタースピードが遅くなる。
結果として、手ブレが発生する。
このように、明るさという限界値があって、それを他の3つで奪い合う。
どれか一つのパラメータだけ上げればきれいな写真が取れるというのは、21世紀でもまだ実現されていない。
デジタル一眼はシャッターボタンを半押ししたり、AFボタンを押すとパラメータの計算だけしてくれるので、上記のイメージを念頭にパラメータをいじってみると感覚がわかると思う。
■カメラの設定以外で対応する
目的の写真を取るために、限界値を上げる方法としては
●明るくする
上の図でいうと、円を大きくする。結果としてISOをあげてもシャッタースピードが落ちない。
昼間=円が大きい、夜間=円が小さい
太陽光は偉大である。夜撮影するのはマゾである。
●三脚、セルフタイマーを使う
手ブレするのはやむをえないとして三脚を使う。
しかし、安い三脚では補助程度にしかならない。
さらにセルフタイマーを使うことでボタンを押すことによるブレを抑えることができる
とまあ、説明してみたが、わかってもらえるだろうか。
■世間では・・・
ちなみに、同じことを考えてる人がいないものかと、画像検索してみたのだが、まったくもって小難しい。
https://www.google.co.jp/search?q=iso+%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%89+%E7%B5%9E%E3%82%8A&espv=2&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=kafbU5DJKMPt8AX2ioDACA&ved=0CAYQ_AUoAQ&biw=1265&bih=1017
コップと蛇口の例えはカメラの原理を知らないとわかりやすいと思わないのだがどうだろうか。
■補足
コメントで「ISO固定で良い」という、まさにこのエントリを書いたような書き込みがあったので補足する。
前に書いたのに、さらに書いてみたのは知り合いが巷のBlogなどを読んで、「ISO上げれば良い」「F値上げれば良い」というような安直なアドバイスを信じこんで失敗していたからである。
最初にオートで設定されたパラメータは「今の環境ではこれが最適ですよ」とカメラが設定してくれた値。にも関わらずISO下げろだの、F値上げろだのというアドバイスは三脚を使ったり、ライトアップをしたりとその設定にするための努力を無視しているし、そんな苦労するなら「昼間撮れ」の一言で済むのである。
■F値
はじめの方にも書いたが、F値のボケについては一眼の味でもあるので、絞ったほうがよいというのは暴論もいいところであるが、全く知らない人の理解の助けになればと思い、あえて端折っている。
■コンデジ
昼間撮るんだったらコンデジでいいんじゃね? というのはまったくもってその通りである。
しかし、コンデジでも高級機でもない限り、納得行かなかった時に追い込みにくいが、諦められるというメリットも有る。なまじ一眼だと「設定すればなんとかなる」と思ってしまうので難しい問題である。
2014-08-02 00:58
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コメント(2)
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フィルムの時代はISO感度はほぼ固定だったわけだし、SSとF値だけで考えたほうが分かりやすいと思う。
by MEDAPA (2014-08-02 01:21)
しかし、今はデジタル。
つい最近ISO下げろとかアドバイスされてませんでしたか?
by woody (2014-08-02 09:19)