SSブログ

ドキュメンタリー [ネタ]

大量にたまったドキュメンタリーを見る
主にBS

■シリーズ ベトナム戦争
・「“べトコン”と呼ばれた人々」
 アメリカ兵は統制がまったくなく、「動くものは敵と思え」という状況から農民を殺すようになっていった。
 主義や主張をまったく考えていない農民が親兄弟を殺されたために、復讐のためにベトコンになっていく様が印象的だった。北や南はそこに住んでいただけで、殺されたがために反アメリカになっていった。
 アメリカを支持する政権が傀儡政権であること、そのシンパが横柄、傲慢で略奪をしていたことも、「民主化」というものを妨げていた要因。

・「ソンミ村 虐殺の真実」前編
 これは強烈だった。
 間違った情報のために村1個をまるごと潰したアメリカの作戦の話。
 一部の人達は「おかしい」と思いながらもなんともならなかった状況を話していたが、その一言一言が本当に重い。何人かの人は「軍法会議で殺されるかもしれない」という決意で抗議したが、多勢に無勢、無視され虐殺は引き続き行われた。
 この問題を生み出した根本的な原因は、アメリカが現地人との交流をしなかったことにある。10年も続けた割には、現地人との軋轢がゲリラ戦を産み、ジャングルにおける見えない敵に怯え、その恐怖心の反動から、爆撃、虐殺が行われ、それがまたベトコンを生み出す。
 アフガンでは現地人との対話をアピールしているが、こういう苦い経験が生かされている?んだろう。が、ゲリラというのはどこからくるかわからないものなので、一般市民を見逃したがために1小隊が待ち伏せを食らったという話も聞いた。悲劇のない戦争はない。

 殺すか殺されるかという状況で、武器を持っていたら大多数の人は殺すという選択肢を取るわけで、そういう状況を作り出さないことは重要であると思う。

・「ソンミ村 虐殺の真実」後編
 これもまたひどい内容。反戦運動が高まる中、軍事法廷が開かれたが、ニクソン大統領の政治介入で無罪放免。当時の担当検事の演説が胸に響いた。
 アメリカに限らず、近代国家であっても外から搾取して成り立っている。このことを理解しない平和ボケどもはチベットでもいって巻き添えで銃殺されてこいと言いたい。みずぽとかみずぽとかみずぽとか。

・「戦場のジャーナリスト」
 これははずれ。日本人ジャーナリストを中心にお涙頂戴的な感じの造りになっているので、まったく心に響かなかった。ソンミ村後編に出てきた検事の言葉とは雲泥の差。なんで日本人はこうもしゃべりが下手なのだろうか。「あの当時は大変だった。」だの「悲しかった。」だのは誰でもそう思うわけで、その人だから出てくる言葉というものが無かったし、わざわざジャーナリストを出すんだから写真を中心にやるとか、見せ方も工夫して欲しかった。ありきたり。あと、インタビューに応じる人が今では豪勢な暮らしをしているのも、映像としては納得行かない。せめてインタビューする場所を変えるなりするような配慮はするべきじゃなかろうか。ただでさえジャーナリストは人の不幸で飯を食っている商売なのに、そういう自覚が無いんだろう。登場した日本人ジャーナリストたちは単に自分たちの興味から行っただけなのに、下手に祭り上げようとするマスゴミとのギャップが余計違和感を覚えさせる。

以上のような悲惨な経験をしたベトナムが今だ共産圏であり、民主化を訴えれば投獄されるような国であることは悲劇であるとしか言いようがない。


■「アリの目で世界を見れば~ある昆虫学者からの警告~」
 タイトルといきなりハリソン・フォードが出てくるあたり、「あ、これは今話題のエコ関係だな」と思ったが、内容は面白かった。この昆虫学者というのがエドワード・O・ウィルソンというアリの研究の第1人者で、アリだけをひたすら研究し、高校生ぐらいのときに新種を発見した功績からそのまま研究者となったような人。空想ではなく、実験、観察をもとに展開される昆虫学者の半生は非常に面白い。


社会生物学

社会生物学

  • 作者: エドワード・O. ウィルソン
  • 出版社/メーカー: 新思索社
  • 発売日: 1999/09
  • メディア: 単行本



社会生物学は「生物の行動は遺伝子の影響をうけている」という主張から、優生学(ゲルマン人は優生であるというナチの主張のようなもの)を再燃させるとかなりバッシングされたらしい。が、それがまた彼の名声をあげた。

また、下の最近の著作では、キリスト教の牧師への手紙という形で書かれているらしい。人間のみが神の創造物なので好き勝手やっていいという視点への注意喚起をしなければならないほど、欧米の宗教依存度は高いことを物語る。クリントン(民主党)が映像に出てきたのも、ブッシュ(共和党)の重要な組織票の家の一つがキリスト教系だったことも関係あるだろう。


創造―生物多様性を守るためのアピール

創造―生物多様性を守るためのアピール

  • 作者: エドワード・O.ウィルソン
  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • 発売日: 2010/04/22
  • メディア: 単行本



■「海から魚が消える日」
 中国共産党の恥部がさらりと言われていた。世界的に魚が減っているので漁獲高が下がっているはずなのに、統計では増えていた。なぜか調べていくと、「中国の役人が漁獲高が高ければ出世する」ために水増しして報告していたため不正確な数字だったというものだった。世界の統計に嘘を紛れ込ませる中国らしい逸話である。
 で、結局のところ、アフリカの国々は海洋権を金で売り、買った方は際限なく獲り尽くす。規制をいくらしたところで、真面目にやっているひとだけが割を食う、という資本主義経済の悪い面をアピールして終わっているだけだったので、内容はあまりない。

エコは人間社会のいろんな側面を取材しなければならないのである側面だけの取材だけでは興味あるものにはならない。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

HDDのメンテナンスGavotteRamdiskの解析 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。