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松井秀喜の思い出 [スポーツ]

そろそろ引退もあるかと思ったが、ついに引退してしまった。契約の厳しいアメリカで今までよくやっていたと思う。出戻り野手が多い中、日本人でホームランバッターでメジャーで活躍できたのはすごいと思うが、才能があるだけでなく努力家でもあるところが、彼をメジャーでも活躍させたのだと思う。

ただ、彼ぐらいすごい野手でないとメジャーでは戦えないというのも、ある意味指標にはなった気はする。

高校野球で有名な5連続敬遠。巨人軍入即レギュラー、巨人の4番、ヤンキースMVPと話題はあるが、自分の中でも松井秀喜は特別な選手だった。

前に書いたBlogの焼き直しだが今読むと思いが強すぎて読みにくいので書きなおしてみる。

自分の中では、松井秀喜の凄さを感じた打席があった。

ランナーがいて、追加点が欲しい場面。

最近だとこういう場面は

・塁が空いていたらフォアボール上等で変化球しか投げない
・下位チームだとコントロールのないピッチャーに内角を要求して甘く入り長打を打たれる

ぐらいだろうか。今は特にこういう傾向が強いと感じるが、昔野球を見ていた頃は根性野球だったのもあって、割りと勝負していた印象があった(が、やはり敬遠は多かったようだ)。ただ、テレビ放映が強い巨人だったので、相手チームも巨人戦の時に活躍して脚光を浴びたいというのがあったと思う。あと打順も、4番に落合、清原がいるなど敬遠で逃げ切れないというのもあった気がする。

でいきなり脱線するが、最初にすごいバッターだなと思っていたのが中日の落合博満。バットコントロールがすごいのが誰の目にも明らかな稀有なバッターだと思う。監督時代はそのバットコントロールを生かして、アライバの二遊間コンビを鍛え上げたというのは有名な話。

そんな落合選手がたしか巨人のピッチャー相手にやっていたように思うのだが、5,6球カットした後にHRを打つという芸当。

今みたいに録画で見れない時代だったので、本当に集中して覚える気で見てないと覚えられないのだが、落合選手の何がすごいのかを念頭にテレビを見ていた時期があった。その彼がチームの勝ち負けが決まるここぞというところでやってみせたのが、気に食わない球を狙ってファウルにすることだった。

2,3球程度のカットなら今でも見れる。でも5,6球ともなると相手ピッチャーの力量によるので、そうそう無い。2-3で5球、そこからカットが入ると10球以上投げ無くてはならない。しかも明らかなボールならフォアボールになるようなシチュエーション。

ピッチャーが途中で根負けすればフォアボールだし、バッターが根負けすれば凡打、三振になってしまう。だから一人に10球以上投げ無くてはならないということがどれだけピッチャーにもバッターにも難易度が高いかは野球を見ている人にはわかると思う。しかも自分はその場面を2回見ることができた。1回ならたまたまだと思うが、2回見せてくれたことに落合という選手の偉大さがあった。

それ以来、カットした上でHRにできるバッターというのが、自分の中ではいいHRバッターの条件になっていたのだが、それを再現してくれた選手が松井秀喜選手だった。(長い前置きだった)

テレビで野球といえば巨人戦の時代、金満巨人がFAで落合を獲得し、高校野球で5連続敬遠をされた松井秀喜が3番という大正義打線。そもそも高卒ルーキーが当時の巨人の3番にいることが異常なんだが。巨人に来てから落合は、中日の頃のような神がかり的なバッティングが見れなかった。しかし松井秀喜がそれをやってくれた。

Wikipediaに載っていない自分の思い出はこんな感じ。

バッティング自体はどう見ても他チームなら4番で、高額FAした以上は使わなければならないという政治的な理由で3番だった時期が長い。誰が見ても「巨人の4番は松井」というイメージはあったと思う。

テレビといえば巨人なので必然的にアンチ巨人ではあったのだが、それはFAで獲得しまくってるからというのがあって、生え抜きで活躍していた松井はむしろすごいバッターだと思っていたので、あまり熱狂的なアンチではなかった。

Wikipediaを見てて思い出されるのは

・5連続敬遠がニュースで話題に



・高卒即レギュラー
・ストレート勝負を諦めきれないヤクルトの高津投手が「お前のストレートがあの高校生に通用するか投げてみぃ」と野村克也監督に言われて投げたらプロ入り初HRを打たれるという逸話。ここからストッパー高津が生まれる。



・自分が大学生で呆けているときに一億円プレイヤー
・しかし、強奪FAが多い巨人では意外に3番時代が長い。
・メジャー移籍で巨人戦の視聴率はかなり落ちた
・松井ほどの選手でもメジャー移籍後、HRは減った
・WBC辞退。ただ、WBC自体がメジャーへの登竜門的なポジションなので、若手以外は参加しないほうがよいというのは自分は常々思っていたし、全盛期はすぎている選手だったので、むしろ英断だったと思う。
・さすがに成績が落ちてきたのにMVPを取る強運



イチローの言葉を借りれば「ただただ寂しい」という表現しか思いつかないが、努力家であることを生かして、コーチなどをやってみて欲しいと思う。

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