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夏休みの読書感想文の書き方

小学校の頃、夏休みの課題として毎年出ていたが、かなり苦手としていた。
感想文なのに「面白い」とか「つまらない」以外に何を書けというのか!!
と本気で思っていたので、本当にペン(鉛筆)が進まなかった。

学校の先生は一度だけアドバイスをくれたが
何が面白いかを書いてください
程度のことであった。
○○が面白いです
と書いてしまうと、やっぱりそれで終ってしまった。

ところが、中学校ぐらいになって、急にかけるようになった。(内容はともかく字数的に)
面白い>何が面白いのか、というところから、
なぜその部分が面白いのかを説明できるようになった。
また、つまらない、共感できない部分も、なぜそのように感じるかを書けるようになった。
なぜの部分を書こうとすると、もはや本とは関係なくなってくるのだが
自分の経験と作者の思っているであろうことを比較して、あーだこーだ書いていると
あっという間に字数がうまっていって、逆に指定枚数じゃ足りなくなることも多かった。
400字詰め2枚とか指定されたときは、こんなページ数で何を書けというのか
と逆に憤慨していた。

このときやっていたことは、なぜの部分について自分の基本的な考え方と
作者の考え方で共感できる/できない部分を洗い出して比較するという
ある意味システマティックな面が強い。
文章は文系のものというイメージが強かったが、こうやって構成していく方法は
非常に科学的で苦手意識がまったく無くなった。

数学や理科では、同じものについてはどう同じであるか表現し
その際、例外条件をつけることで同じとみなしたりする。

小学校のときは、自己を表現できるほど経験が無かったのもあるが
文章は最初から最後まで連続して書かなければならないという固定観念
にとらわれていたのだと、読書感想文が書けるようになって初めて思った。

上記のように、洗い出してプロットを書いていると、
書いてみて消したり修正したりが頻発して消しゴムのカスが山盛りになったものである。
軽く書いてみていけそうかどうか判断したりと
細かいフィードバックを何回も繰り返してクオリティをあげる
ことを自分のやり方としてできるようになった。

今はパソコンで文章を書くことがほとんどなので
上記のやり方が、簡単にできるし、ざっと軽く書いてから
読み直して文章として説明が足りない部分を追加したり
変な部分や、くどい部分を修正していくことが普通だと思う。

しかし、原稿用紙だと、追加しようとすれば新たに紙を用意して書き直さないといけないし
削除してもやっぱり書き直さないといけないことが
紙がもったいない、とか、書き直すことがめんどくさい
という意識と結びついて、うまく結果を出せなかったのだと思う。

初めて文章が書けたときは本当にびっくりしたし
自分がこんな長文を書ける人間だったのかと驚いたし
なぜこのやり方を誰も教えてくれなかったのかと思ったものだ。
いきなり読書感想文を書けというのは補助輪無しで自転車に乗れというのと
同じではないかと思う。

しかし、社会生活を送っていると
方法論として人に伝えることは大多数の人はやろうとしない
ということがわかってきて、結局人に何かを伝えようとすると
そのことについてある程度習熟していないといけないのだと思うようになった。
今ではインターネットでそういう習熟した人たちの考え方の片鱗を
うかがい知る事ができるので、本当にいい時代になったと思う。


小学生や中学生がこんなサイト見るとは思わないが
回りまわって毛ほどの役にでも立てばいいと思うので一応書いてみた。

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